100kcalの食材の摂取を基本とした栄養摂取法は、臨床栄養の世界ではダイエットデザインハウスと呼ばれています。これは100kcalの食材を主食(主に炭水化物)、主菜(メインのおかず)、副菜に分けて、それぞれを三角形の紙にしたところから始まっています。
基本となる1日の摂取エネルギー量を1600kcalとして、三角形の紙を16枚並べていくと、三角屋根の家の形になるところから命名されました。1600kcalでは家の形になっても、100kcalでも増減があると形が違ってきます。
そこで考えたのが、1枚が100kcalとしたチケットを作って、それぞれの人の摂取エネルギー量に合わせた枚数を渡して、1日に食べるべき食材の量がわかるようにしました。
そのアイデアは、私が代表を務めていた日本100キロカロリーダイエット協会として形にしました。
朝食で食べたもの、昼食で食べたものを千切って、残ったもので夕食を作ればバランスが取れることになるわけですが、初めからうまくいく人は少数派です。大抵は、主菜が足りなかったり、主菜がないということにもなります。
朝食と昼食で主菜のほとんどがなくなるようだと、これは1日に食べる量が多すぎることがわかります。
食品のバランスを考えながら、これを何日か続けていると、だんだんと調整が取れるようになっていきます。
もう少し詳しく説明すると、1日の摂取エネルギー量を1600kcalとすると、主食は800kcal、主菜は400kcal、副菜は400kcalの割合となります。
主食は、主に糖質(炭水化物)で構成される食品で、ご飯やパン、麺類などが該当します。主菜は主にたんぱく質で構成される食品で、肉、魚、卵、豆腐などが、また副菜はビタミン、ミネラル、食物繊維、油を多く含む食品で構成されます。
ダイエットデザインは、食品を100kcal単位で考え、紙1枚を100kcalとして、紙の色と枚数で、料理に使用する食品のバランスを考える方法です。
私たちの指導では、主食は黄色、主菜は赤色、副菜は緑色として、100kcalの紙が主食の黄色が8枚、主菜の赤色が4枚、副菜の緑色が4枚となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕