日々修行87 100kcalを消費するための運動

100kcalの運動量がわかれば、食事による摂取エネルギー量が多くなった分、どれだけの運動をすればよいのかがわかります。これについて前回(日々修行86)簡単に説明をしました。

この計算式を知って、効果的な運動を、無理なく続けてほしいという思いで、100kcal単位の運動量について今も講習などの機会に伝えるようにしています。

前回も触れましたが、100kcal単位の運動量を知るためには、METSを用いて消費エネルギー量を計算する方法を紹介します。

「消費エネルギー量(kcal)=体重(kg)×METS×運動時間(h)×1.05(係数)」

この計算式を逆算する方法で100kcal単位の運動をする時間がわかります。

「100kcal÷体重(kg)÷METS÷1.05(係数)=運動時間(h)」

METSについては、運動と生活活動のMETS表が使われます。

普通歩行(67m/分)は3METSで、体重50kgの人は、以下の計算となります。

「100kcal÷50(kg)÷3METS÷1.05(係数)=0.6349(h)」

1時間(60分)×0.6349は約38分です。

速歩(95〜100m)は4METSで、体重50kgの人は、以下の計算となります。

「100kcal÷50(kg)÷4METS÷1.05(係数)=0.4761(h)」

1時間(60分)×0.4761は約28分です。

ジョギングの場合は7METSと運動量が多く、同じく体重50kgの人が100kcalを消費するための運動量は以下の計算で求められます。

「100kcal÷50(kg)÷7METS÷1.05(係数)=0.2721(h)」

1時間(60分)×0.2721は約16分となります。

性別や年齢によって差は生じるものの、体重が多いほど身体を動かすために多くのエネルギーが必要となることから運動の時間が短くなっていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕