日々修行99 ポールを使わないで済む歩き方を推奨

ポールを用いたノルディックスタイルのウォーキングは、普及団体ではポールを使った歩き方によって健康を維持することをすすめているのですが、私は「ポールを使わなくてもよいように歩く」ことを重視しています。

ポールを用いて歩くことで、正しい姿勢、効率がよい歩き方、健康増進によい歩き方が身についたら、ポールがなくてもポールを使っていたときと同じような健康効果を得ることを目指しています。

そのために、ポールを用いた各団体の教え方と違った歩き方を紹介することもあります。

ポールを用いたノルディックスタイルのウォーキングの効果は、研究が進むにつれて、さまざまなことがわかってきました。

以下は、世界で発表された有効性です。

*普通の歩行よりもエネルギー消費量が約20%高い

*同じ速度の歩行に比べて心拍数が1分当たり約10拍多くなる

*全身の約90%の筋肉を動かし、1時間当たり約400kcal(通常のウォーキングは約280kcal)を燃焼させる全身運動である

*生理的運動強度(酸素摂取量や心拍数)は普通歩行より高いが、心理的な運動の強度を示す主観的な運動強度は普通歩行と変わらない。

*幅広い運動レベルや年齢層の人々に適した安全で有益な運動である

*体重や荷重が分散することによって関節や膝への負担が軽減される

*肉体的な影響のみならず、精神面での改善も認められる

*生活習慣病である糖尿病や肥満の改善にも有効である

*骨粗鬆症、乳がん術後、末梢循環障害等のさまざまな疾患による身体活動の低下を軽減させ、生活の質の向上が見られる

*心臓病手術後のリハビリテーションとしても有効

*ウォーキング中の負担が軽いため、全身の筋肉、関節やヒップ部分などの効果的なエクササイズになる

*背筋が伸びて姿勢がよくなる

*上半身の運動が加わることによって、首や肩の痛みやこりが減少する

*ポールが杖となってバランスが取りやすく、転倒予防になる(高齢者も安心)

*上り坂は楽に登れ、下り坂では膝への負担が最大25%減少する

*体幹部の筋肉群活動が増加する
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕