時間泥棒10 「よーく考えよう」に続くフレーズ

「よーく考えよう」の後に「お金は大事だよ」という言葉が浮かんでくるのは、生命保険会社のコマーシャルのせいで、このフレーズがテレビ番組などで流れるたびに、これを真似した子どもが口ずさんでいるところに出会うたびに、「いやいや、大事なのは時間」と口にしています。

周囲に他人がいるときには、言葉には出さずに心の中で発するようにはしていますが、お金でもモノでも後になって取り返すことはできても、時間だけは取り返すことができないということは、いろいろなシーンで、よく言われるようになってきました。

時間を無駄にしなければ、お金やモノが失われたときにも減ってしまったときにも、その時間を使って取り戻すことができるということですが、ただ時間があればなんでもできるということではありません。

「時間があればなんでもできる」と口にする人は数多くいますが、時間に余裕があったときにやったのかというと、実はやっていなかった、やろうとしなかったということを語る人が多いようです。

時間を大切にして、時間を無駄にしてこなかった人だからできることであって、時間に余裕があるときに、無駄なこと(後になって無駄だったと気づくようなこと)に使ってきていると、時間が大事だと思って、行動を起こそうとしても、なかなかできないということにもなります。

無駄なことはしない、無駄な集まりには行かない、ということをして時間を作っても、これを自分のために有効に使っていないとしたら、無駄を排除して積み重ねていった時間も、大事なときに有効に使うことができなくなります。

普段から時間を大切にして、この時間が作り出すことを大切にしてきた人に、時間を有効に活かすチャンスが訪れるということになります。

自分の時間を泥棒したような結果となるのは、自分自身ではないかという反省の気持ちを大事にして「時間泥棒」という言葉を使い続けています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕