検索で出てくる私たちの発信情報

情報更新のために検索サイトを利用することが頻繁にあります。検索ワードを絞り込んで、やっと探し当てたと思ったら、私たちのサイトだったり、私たちが提供しているコンテンツだったというのはよくあることです。自分たちで探していて、このようなことがあるだけに、私たちが情報発信をしている団体や会社の方々から、私たちの情報の裏を取ろうとして検索しているが、他の情報が見つからないという話を聞くことがあります。
これには、いくつかの理由があって、古い情報が見られなくなっていくことで上位に掲載されないことから見つけにくいということがあります。私たちは、そんなに古い情報を出しているのかという話になるかもしれませんが、私たちの古い情報というのは考え方であって、そこに出てくる情報源の発表データなどは常に更新しています。そのために平成22年4月から毎週、健康に関するデータを収集して関係者に発信しています。それが健康情報メールで、このサイトから発信希望を受け付けています。
もう一つの理由は検索ワードの問題で、一般的な言葉で検索すると商業的な情報が物量作戦で優っていることもあって、上位には出てこないということがあります。検索ワードの内容を少し変えるだけでなく、順番を変えるだけでも違うサイトが上位に出てくる場合もあります。以前は一般的な検索ワードでも上位に出ていたサイトが急に出てこなくなった時期があります。それは“まとめサイト”(キュレーションサイト)が一気に増えて、さまざまな検索ワードを使っても上位にまとめサイトが出てきたことを指しています。
まとめサイトはインターネットで情報を収集してまとめてあるので、情報収集には便利なものとして広まりましたが、著作権侵害の問題があって急に減っていきました。これは著作権を侵害した例が多かったということですが、一般的な検索ワードではなく、特殊な検索ワードを駆使して検索しているときにも、よくまとめサイトが出てきました。これは、どうしてかというと、私たちのコンテンツが使われていたということが多くありました。自分たちのコンンテンツを、自分で検索して探し当てたようなものです。
私たちは正しい情報を提供してきていて、それが正しく伝えられないと、間違い情報となることもあります。間違った情報だけなら案外と気づかれやすいものですが、正しい情報を出しておいて、それを違った方向に導いていくと、なかなか気づかれないものです。「こういった理由から、こうなる」ということは正しくても、「だから、これがよい」ということで本論とは違った情報が伝えられることがあります。
まとめサイトが急激に減ってきてから、私たちのコンテンツが間違い情報のために使われることは減りました。しかし、また私たちの情報が検索で引っかかるようになってきました。それは“ランキングサイト”です。ランキングは選択のためには便利であっても、誰が判定したランキングなのか、何を目的にしているのか、によって信頼度が大きく異なります。あまり信頼がおけるようなランキングでないと思えるところに、私たちのコンテンツが使われる例があります。
以前なら削除を求めることもありましたが、変なコンテンツを参照して間違った情報が広められるくらいなら、私たちのコンテンツを使ってもらったほうが、まだよいと考えるようにもなりました。中には、あまりに間違い情報の根拠として使われていたことから問い合わせをしたところ、いつの間にか消えていたということはありました。