業苦楽(ごくらく)は自業苦(じごく)を経験した先にあるという浄土真宗の宗祖の親鸞聖人の教えについて、これまで出会ってきた人を実例としてあげて、よりよくなってほしいという思いもあって、「業苦楽」のテーマで書き始めました。
できれば業苦楽の世界に達して、その経験を多くの人にシェアしてもらいたいと願うのですが、いまだに途中で終わっていて、自業苦のまま過ごしている人も少なくありません。
自分のことを書いてきた流れで、最後に自分が経験した自業苦の苦しみを与えてくれた(与えた、ではなくて)人のことを固有名詞が特定されない範囲で書き残します。
その人は大都市部の2か所(関東と関西)でグループ会社を経営していて、「社員は家族」を合言葉にして、社員全員が同じ行動をすることを喜びとしていました。
物事がうまくいっているときには、よい合言葉だったのですが、経営が厳しくなると社員全員参加のイベントは、これに参加する社員の負担を増すことになりました。
違う地域で働く人が同じ場所でイベントをすることを辞めてもよかったのでしょうが、口にしたことを変えて批判されたくないという自業があって続けていました。業績が低下する一方でも、社員を切ることができなくて、社員が自ら辞めていくのを待つという状況でした。
それが変わって、急に社員数が減ったのは新型コロナウイルス感染症によって、多くの会社が社員を減らすしかない流れがあったので、これに乗る形でクビ切りができました。
ただ、そのときの理由が「社員の自主性を重視するから」「自分は続けて働いてほしかったが他の役員が譲らないので仕方なく」という、あまり聞きたくないような言葉でした。
会社から離れた元社員から、社長の言葉として聞いたのは「コロナのおかげ」ということでした。「おかげ」と「せい」を混同して使っているわけではなくて、好ましい結果になったということで、あえて「おかげ」と言ったということのようです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕