相続は、これまでに積み上げてきた財産や権利を引き継ぐことで、スムーズに受け継がれることで積み上げてきた人の意思が後まで伝えられていくものです。
相続は何も金額で表されるものだけではないのですが、これが争いの元になるのは大抵が金銭によるものです。
相続に絡んで家族が争うことから“争族”と言い換えられることがあり、また家族の金が絡んだ争いは簡単には解決しないことが多いことから“争続”と言われることもあります。
単純に遺書に従って分配をするなら遺恨を残さなかったのに、手続きを誤ったために困った事態に追い込まれた人もいました。その手続きについて、周囲の人が何も言ってくれなかったことが、金額面で解決しても、別の遺恨を延々に残すことになった例もあります。
亡くなった人の預金(ゆうちょ銀行の場合は貯金)で遺族が使うことができるのは、原則的に葬儀代だけです。
以前は、亡くなった人の預金を遺族が引き出しても問題とされない時代もあったのですが、これが“争続”の原因にもなるということで、一時期は亡くなった人の預金は引き出せなくなりました。そのために葬儀代が支払えるかどうかは集まった香典の額にかかっているということもありました。
今では葬儀代に使うことができるようになり、葬儀の支払いに困ることは少なくなりましたが、葬儀代以上に引き出した金額が、後の“争続”の原因になった例もあります。
というのは、預金から引き出した金額のうち、葬儀代で支払った金額以外は相続税の対象になることを知らなかったことが大きく関係しています。
この続きの話は次回(業苦楽13)で書かせてもらいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕