BMIはBody Mass Indexの略で、体格指数とも呼ばれています。生活習慣病予防の重要な指標で、体重(kg)を身長(m)で2回割ると求められます。例としてあげるのは私のBMIで、体重が62kg、身長が1.68mなので、「62÷1.68÷1.68」で約21.97となります。大雑把に22としておきますが、これが日本人の最も生活習慣病が少ない健康的なBMIとされています。
肥満度をBMIでみると、18.5〜25未満が普通体重、25以上が肥満、18.5未満が低体重と分類されています。22は普通体重の中でも中央値より少しだけ多いくらいです。
たまさか偶然、このBMIになったわけではなくて、目標として常に合わせるように30代半ばから調整をしてきました。
それは病気もなしに長生きしたいというよりも、他人に健康の話をする立場なのに、少なくとも太っているわけにはいかないという気持ちもありました。素晴らしい研究者と巡り会い、今のメディカルダイエットの基礎を一緒に作り上げてきた先生方の中には、この体型で話しても説得力がないと感じたことがありました。あやふやな情報を発信している先生がやせていて、そちらを信じてしまいがち、ということも何度も経験してきました。
メディカルダイエットを唱えるなら、もっとやせたほうがよいのではないかというアドバイスをされたこともありますが、メディカルダイエットはやせることが目的ではなくて、余分な体脂肪をエネルギー代謝によって、積極的な活動のためのエネルギーを多く作り出すことを目指しています。
健康維持の方法は、どんな体型の人、体質の人にも通用するものではなくて、標準的な人を研究対象にしていて、その結果をアレンジして太っている人にも、やせている人にも通じるようにしています。それなら標準でいてやろう、そのための手法からアレンジをして伝えていこうと思ってから30年間、いまだにBMI22を保つようにしています。そして、年齢を重ねてきたときの体質的な変化を明らかにして、それを周囲に役立ててもらおうと無理せず無駄のない生活を過ごすようにしています。
(ただ、コロナ前までは起床時が62kgだったのが、今では就寝前に62kgで少し減り気味で、たまに起床時には61kgを下回ることもあるのですが)
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)