標準体重よりも5%アップを目指す

標準体型の人よりも少し小太りの人のほうが長生きだということは以前から言われてきました。小太りといっても人によって感覚は違っていて、これは小太りの範囲を超えていると思えるような人が「小太りじいさん」などと冗談をいっていて、その冗談を言った人が健康的な痩身を指導する立場だと、“小太り=長生き”というのは本当かという気持ちにもなります。ダイエットを指導するなら、少なくとも太っていてはいけないと、標準体重とされるBMI(Body Mass Index :体格指数)22を目指しました。
BMI22は日本人で最も病気が少ない人の数字ですが、これは成人の話で、高齢者になるとBMI22では血管の健康は保てても免疫ということでは少し問題がある数値となります。そこで小太りという話が出てくるわけで、その小太りの程度は5%です。体重が62kgでBMI22である人の場合は、5%アップは65kgとなります。この65kgはBMIでいうと23となります。65歳を超えたらBMI23を目指すべきというになります。
BMI22で62kgというのは私の体重で、長年保ってきたので、これを増やすと高齢者の年齢となるとスリムな腹部をキープするのが難しくなります。もちろん筋肉を増やして、余分な腹部の脂肪を抑えるようにすればよいわけで、コロナ禍の外出自粛をよい機会として無理なくできる自宅筋トレをしていました。筋肉の重量は脂肪の重量の20%増しくらいなので、同じ体型であっても筋肉が増えれば小太りに見えることはなくなります。
ということで、筋トレの時間が充分にあったことで筋肉を増やした結果(体組成計で体重、体脂肪率とともに簡単に計測)、体重が増えることを期待していたのですが、なんと体重が減ってしまいました。今は夜寝る前の測定で61kgを下回り、朝には60kgを下回っています。今は筋肉が増えたことで代謝が高まり、体脂肪が減ったようです。食べる量が以前よりも減ったことも関係しているとは思いますが、今の状態を続けていれば、小太りではなく、長生きできる体重になるのではないかと期待をしているところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)