太っている人がダイエットのためにウォーキングをするのは有酸素運動によって体脂肪を減らす効果が高いので、積極的にすすめられています。下半身には全身の筋肉の70%ほどがあり、歩くことによって筋肉が刺激されるので、筋肉を増やすことができます。歩いて増える筋肉は赤筋で、脂肪酸を燃焼させる筋肉であるので、歩いて筋肉を増やすことは、同時に歩いて脂肪を減らすことにもつながるということです。
太っている人は健康面ではよいことがないように言われるものの、よいこともあります。それは同じだけ歩いても筋肉が増えやすくて、骨も強くなりやすいということです。体重があるほど筋肉にも骨にもかかる負荷が強くなり、それが好結果につながるということです。
では、筋肉と骨の健康のためには太っていたほうがよいのかというと、そんなことを考える必要はなくて、体重が軽めであっても強い負荷がかかるように勢いよく歩く、足にショックが与えられる歩き方をするという方法をすればよいのです。まずは考えたいのが歩幅を広げることです。歩幅を広げて大きく片足を前に踏み出すと、かかとから着地することになり、ショックが伝わりやすくなります。歩幅が広がるほど筋肉が大きく動き、その負荷も強くなります。
そうはいっても、これまで狭い歩幅でしか歩いてこなかった人に、急に歩幅を広げろといっても無理だという人が多いのは承知しています。そこで採用しているのがポールを使って歩くノルディックスタイルのウォーキングで、ポールの支えがあると大きく踏み出すことができます。ポールを使って歩幅を広げた歩き方をしているうちに、歩幅を広げて歩くための筋肉を徐々に強くしていくことができるようになります。そして、ポールなしでも勢いよく、元気に歩くことができるようにすることを目的としています。その歩き方ができるようになれば、普通に歩くだけでも筋肉を増やし、骨の強化することができるようになるということです。