治検(治療用語検定)では、治療に関わる用語の理解の前に、健康診断による検査用語の理解を進める講習を実施しています。
健康の維持・増進のための基本となるのは、自分の状態を的確に知ることです。身長、体重、BMI、腹囲、血圧、血糖値は簡易の機器で家庭でも測定できるようになったものの、それ以外のことは健康診断をしないと確認することができないものです。そこで健康診断の意味を知って、積極的に診断を受け、その結果を活かすことをすすめています。
健康診断で実施される血液検査では、血液(赤血球数、血色素)、脂質(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、肝臓・膵臓・腎臓(GOT、GPT、γ-GTP)、糖尿病(空腹時血糖)を知って、これらの検査によって糖尿病、脂質異常症、肝機能や腎機能、貧血、血液の病気(白血病など)の有無を確認することができます。
検査結果の数値が示されても、その意味するところがわからなければ、どうしてよいのかがわかりません。医師から問題点と改善点が伝えられても、医師の言っていることが充分に理解できなかったら実践は難しくなります。
それでは、せっかくの検査結果が活かされないばかりか、健康の維持・増進の機会を失うことにもなりかねません。そのようなことにならないためには、治療のときに出てくる専門用語の意味を知ることと、どの程度の理解度であるのかを確認しておくことが必要となります。
治療や健康に関する正しい情報を入手して、それを理解して実践する能力は健康リテラシーと呼ばれます。この健康リテラシーを向上させるための役割を果たすのが治検であり、その知識は実践のために役立てることができます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕