〔LDLコレステロール〕
LDLコレステロール(Low Density Lipoprotein Cholesterol)はコレステロールとリン脂質、タンパク質で構成される低比重リポタンパクのことです。体内の細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料となるコレステロールを全身に送り届ける運搬役をしています。
血液中で増加すると血液中に送られるコレステロールが増え、動脈硬化のリスクが高まることから悪玉コレステロールとも呼ばれています。
LDLコレステロールが活性酸素によって酸化すると変性LDLコレステロールとなり、白血球の一種のマクロファージに取り込まれることで血管壁に蓄積されて動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性が高まります。
基準範囲は60〜119mg/dlで、LDLコレステロールの数値は動脈硬化、脂質異常症(高LDLコレステロール血症)の診断に利用されます。
〔HDLコレステロール〕
HDLコレステロール(High Density Lipoprotein Cholesterol)はコレステロールとリン脂質、タンパク質で構成される高比重リポタンパクのことです。血液中で増えすぎたこれルテロールを集めて肝臓に戻す運搬役をしています。
血液中で増加するとLDLコレステロールの量を減らして、動脈硬化のリスクを低下させることから善玉コレステロールとも呼ばれています。
基準範囲は40〜119mg/dlで、HDLコレステロールの数値が低い場合は動脈硬化、脂質異常症(低HDLコレステロール血症)が疑われます。
〔中性脂肪〕
中性脂肪は食品に含まれる脂肪の大部分を占める脂質で、脂肪酸3分子とグリセロール1分子が結合した構造をしています。
英語ではトリグリセライド(triglyceride)と呼ばれ、その和訳が中性脂肪です。
脂質のうちコレステロールとリン脂質はそのまま小腸から吸収されますが、中性脂肪は十二指腸から分泌される胆汁によって乳化され、脂肪分解酵素のリパーゼによって分解されてから吸収されます。
エネルギー源として脂肪細胞に蓄えられ、運動や血液中で不足した場合には分解されて、脂肪酸として血液中に放出されます。
基準範囲は30〜149mg/dlで、血液検査では動脈硬化の診断に利用されます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕