これまで3回にわたって書いてきた「治検」をテーマにしたコラムですが、これを読んだ方から同じような質問が相次ぎました。要約すると「治療に関わる用語が理解しにくいという話なのに、専門用語だらけでわかりにくい」ということです。
そのような質問や疑問があることは初めから想定して、書き方を考えてきました。医学や治療、健康に関わることは、どんなにわかりやすく説明しようとしても専門用語が使われた瞬間に理解できなくなるということを感じてほしかった、という気持ちがあります。
講習テキストなどでは、専門用語を使った後に、その意味するところを説明して理解を進めるということをしているのですが、それだと文章が長くなって、かえってわかりにくくなるということが起こります。
それでは読んでいる途中につまずいてしまうことにもなるので、専門用語にはマーク(*など)をつけて、詳しくはカコミ文を読んでもらうようにするという方法もあります。これなら専門用語を理解している人は、そのまま読み進め、理解が充分でない、もしくは確認しておきたいという人にだけ読んでもらうということができます。
しかし、専門用語の理解度は人によって大きく違っていることもあって、できるだけ一般の人にも読めるようにしようと考えると、専門用語のコラムが増えすぎて、テキストの本文にもマークだらけということになってしまいます。
そこで妥協点を探って、ある程度の数に絞ることはあるのですが、それでも辞書を引かないと、それも専門分野の辞書を引かないとわからないこともあります。ネット検索で専門用語を調べるのは簡単になったとはいえ、初めに表示された用語解説が正しいのか、新しい情報なのか、引いた人のレベルに合っているのか、という問題点も出てきます。
こういったことを解消して、自分の健康に関わる用語を身についてから講習テキストを読んでもらいたい、医師などの専門家からアドバイスを受ける機会にも的確に受け入れることができるようになってもらいたい、ということで「治検」を広めていくことに力を注いでいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕