注意欠如・多動性障害の理解

文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、注意欠如・多動性障害の理解について紹介します。
注意欠如・多動性障害の概要ですが、注意欠如・多動性障害は年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、または衝動性・多動性を特徴とする障害であり、社会的な活動や学校生活を営む上で困難を示す状態としています。通常は7歳以前に現れ、その状態が継続するものであるとされています。注意欠如・多動性障害の原因としては、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています。
一定程度の不注意、または衝動性・多動性は、発達段階の途上においては、その子どもにおいても現れ得るものです。しかし、注意欠如・多動性障害は不注意または衝動性・多動性を示す状態が継続し、かつそれらが社会的活動や学校生活を営む上で著しい困難を示す程度の状態を指しています。
注意欠如・多動性障害の擬態的な状態像ですが、注意欠如・多動性障害は典型的には年齢あるいは発達に不釣り合いな程度において、不注意または衝動性・多動性の状態を継続して示し、それが社会的な活動や学校生活を営む上で著しい困難を示す状態を指しています。
(1)不注意
気が散りやすく、注意を集中させ続けることが困難であったり、必要な事柄を忘れやすかったりすること。
(2)衝動性
話を最後まで聞いて答えることや順番を守ったりすることが困難であったり、思いつくままに行動して他者の行動を妨げてしまったりすること。
(3)多動性
じっとしていることが苦手で、過度に手足を動かしたり、話したりすることから、落ち着いて活動や課題に取り組むことが困難であること。