洋菓子に使われるゼラチンの効果

和菓子の羊羹は海藻の寒天が使われていますが、洋菓子にも寒天が使われたものはあるにはあります。しかし、一般に洋菓子に使われているのはゼラチンです。
ゼラチンは動物の皮膚や骨、腱などの結合組織のコラーゲンを熱して抽出したもので、たんぱく質が主成分となっています。そのために食物繊維はほとんど含まれず、エネルギー量は1g当たり約4kcalと糖質と同じだけのエネルギー量もあります。ゼラチンは10℃以下になると固まる性質があるので、冷やして食べられています。
ゼリーにはフルーツが使われたものがあります。フルーツが使われるのは一般には彩りと食感のためですが、それだけでなくゼリーを作る水溶性食物繊維として使われているものもあります。フルーツに含まれる水溶性食物繊維はペクチンで、これはジャムの粘りの成分となっています。ジャムを作るときには煮るなど加熱しているのは、ペクチンを取り出すための作業となっています。
水溶性食物繊維が豊富に含まれているものなら甘いものであっても食べすぎなければ太りにくいわけですが、食べ方によっては途中で止めるつもりであっても食べる量が増えてしまうことがあります。その避けたい食べ方は“ながら食い”です。
食べ物に集中しているときには脳の満腹中枢が働きやすくなっています。満腹中枢が働くことで、食欲が抑えられます。満腹中枢を働かせるのはブドウ糖です。甘いものに含まれている砂糖はブドウ糖と果糖が1対1の割合で、ブドウ糖単体以外のものでは最もブドウ糖の量が多くなっています。だから、砂糖が含まれたものを食べると満腹を感じやすいということです。
同じだけのブドウ糖を摂った場合でも、テレビを見ながら、友達と話しながらという状態で食べていると満腹中枢が働きにくくなり、血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇しても食欲にストップをかけにくくなります。甘いものを楽しむときには他のことはやめて食べることに集中することが大切ということです。