日本メディカルダイエット支援機構のモットーは「無理なく無駄なく」です。どんなに健康づくりに効果がある方法であっても、無理をしなければならないのでは続かなくなり、どんなに続けるように励まされたとしても、効果がないことでは途中で挫けてしまうのは当然のことです。そこで、無理をすることなく、無駄がない方法で健康づくりに取り組めるように、私たちの研究成果を提供するようにしています。
“無理なく”と“無駄なく”と来たのだから、それに続くのも“無”がつく言葉にして、キャッチフレーズを作ったらどうか、と言われることがあります。キャッチフレーズがあったほうがよいことは承知していて、高齢者対象の健康づくりに力を入れていたときには無病息災を採用して、「無理なく無駄なく無病息災」と皆さんに配布するプリントに書いていたこともあります。しかし、交流してきた日本未病システム学会の先生から「無病息災は今の時代はむずかしいのだから未病息災でよいのではないか」という意見をいただいて、途中で引っ込めた経緯があります。
私たちから無理なく、無駄のない方法を学ぼうとする人は“無料”を望むかもしれませんが、さすがにタダでの実施を求められても“無い袖は振れない”状態となります。
商品を紹介するときには“無印良品”でもよいかもしれませんが、“無尽蔵”をつけてみたら、無理もなく無駄もなく、いつまでも絶えることがないということで、それこそ有料サービスであっても、いつまでもサービスを続けなければならないことになってしまい、かえって苦労することにもなりかねません。この状態を私たちは「身から出たサービス」と表現していて、サービスのしすぎは身を傷つけるサビになってしまうということです。
“無手勝流”というのは自分勝手の流儀、自己流のことを指す言葉ですが、戦わないで勝つことを理想とする流儀も意味しています。無理をすることなく無駄のない方法は、無手勝流と同じ意味合いなので、意味が重なってしまうと言われることもあるのですが、なんとなく響きもよい感じなので、しばらくは「無理なく無駄なく無手勝流」と使ってみようかと考えているところです。