文部科学省の「食に関する指導の手引」の食に関する指導の目標から、食事の重要性について紹介します。
【食文化】(各地域の産物、食文化や食に関わる歴史などを理解し、尊重する心をもつ)
日本の伝統ある優れた食文化や食に関わる歴史、地域の特性を生かした食生活(地場産物の活用)、食料自給率などを理解し、尊重しようとする視点である。
地域の特性を生かした食生活や食料自給率を考えることは、地域や日本を知り、大切にする心を育むとともに、他の国々の食文化を理解することにもつながっていく。また、食料の生産は、それぞれの国や地域の気候風土と深く結びついており、それらの特質を理解し、継承・発展させていくことが求められている。
〔知識・技能〕
*自分たちの住む地域には、昔から伝わる料理や季節、行事にちなんだ料理があることや、日常の食事は地域の農林水産物と関連していることを理解できるようにする。
*自分たちの食生活は、他の地域や諸外国とも深い関わりがあることを理解できるようにする。
〔思考力・判断力・表現力〕
*日本の食文化や食に関わる歴史にふれたり、諸外国の食事の様子を知ったりすることで、日本や諸外国の伝統や食文化を大切にするためには、何が必要かを考えることができるようにする。
〔学びに向かう力・人間性〕
*各地域の伝統や気候風土と深く結びつき、先人によって培われてきた多様な食文化を尊重しようとする態度を養う。