発達栄養学158 社会教科での食に関する指導・小学校3

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは社会の各学年の食に関連する内容(第5学年)を紹介します。
〔実践事例〕
①単元名
「我が国の食料生産の特色」
②単元の目標
*我が国の農業や水産業における食料生産について、生産物の種類や分布、生産量の変化、輸入など外国との関わりなどに着目して、地図帳や地球儀、各種資料で調べまとめ、食料生産の概要を捉え、生産額と自然条件などを関連づけて考え、我が国の食料生産は、自然条件を生かして営まれていることや、国民の食料を確保する重要な役割を果たしていることを理解できるようにする。
*食料生産の概要や食料生産が国民生活に果たす役割について、学習の問題の解決に向けて意欲的に追求するとともに、我が国の食料生産について関心をもてるようにする。
③食育の視点
*私たちの食生活は、外国から輸入されている食料に支えられていることから、正しい知識・情報に基づいて、自ら判断し、食品を選択する能力を身に付ける。〈食品を選択する能力〉
*食料の生産は日本各地の自然の恩恵の上に成り立っていることを知り、食料の生産などに関わる人々に対する感謝の心をもつ。〈感謝の心〉
④指導計画(6時間)
1 私たちが普段食べているものの産地に関心をもつ。(1時間)
2 学校給食やてんぷらそばの食材の産地を調べ、外国から輸入している食材があることがわかる。(1時間)
3 日本の主な食材の輸出入の種類や割合を調べ、移り変わりを理解する。(1時間)
4 日本の地形や気候の特色と食材の輸出入を関連づけて考える。(1時間)
5 地形や気候の条件に着目して調べ、それぞれの地域で盛んに生産されている食材があることがわかる。(1時間)
6 展開例
*本時の目標
日本の主な食材の輸出入の種類や割合を調べ、移り変わりがわかる。