文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは社会の各学年の食に関連する内容(第5学年)を紹介します。
〔栄養教諭の関わり方〕
*市の土地利用の様子、地域に見られる生産や販売の仕事、我が国の農業や水産業における食料生産、我が国とつながりの深い国々などの学習において、農産物や水産物、料理や郷土食・行事食などを教材として取り上げ、興味・関心をもてるようにします。その際、事前条件や歴史などと関連づけて考えられるようにします。例えば、農産物などの分布や土地の様子、風土との関係性や文化、人々の工夫などを取り上げ、理解を深められるようにします。
*地域(必要に応じて日本各地・外国など)の生産者などとのネットワークを作るなど、授業における学習指導への参画、児童の生産現場への訪問における協力確保などのためのコーディネーターとしての役割を担います。
〔食に関する題材を活用する例〕
*土地利用や山地の分布に着目する際に、田や畑などの分布や県内の主要な産業や特色ある産業の分布について調べることが考えられます。(第3学年、第4学年)
*地域に見られる生産の学習において、他地域や外国との関わりに着目する際に、外国の商品(食品)の産地を調べることが考えられます。(第3学年)
*県内の文化財や年中行事の具体的事例として、郷土食や行事食などを取り上げることが考えられます。(第4学年)
*地域の発展に尽くした先人の具体的事例として、地域の農業や漁業などの産業の発展に尽くした先人を取り上げることが考えられます。(第4学年)
*外国の人々の生活の様子に着目する際、料理や食事の習慣などの生活の様子について調べることが考えられます。(第6学年)
*地球規模で発生している課題の具体的事例として、飢餓など国境を越えた課題について取り上げることが考えられます。(第6学年)