発達栄養学161 社会教科での食に関する指導・中学校2

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは社会の各学年の食に関連する内容(中学校)を紹介します。
〔各分野の食に関連する内容〕
〈地理的分野〉
◎食に関する内容
2 内容
B 世界のさまざまな地域
(1)世界各地の人々の生活と環境場所や人間と自然環境との相互依存関係などに着目して、課題を追求したり、解決したりする活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア)人々の生活は、その生活が営まれる場所の自然および社会的条件から影響を受けたり、その場所の自然および社会的条件に影響を与えたりすることを理解すること。
(イ)世界各地における人々の生活やその変容を基に、世界の人々の生活や環境の多様性を理解すること。その際、世界の主な宗教の分布についても理解すること。
イ 次のような思考力、判断力、表現力などを身に付けること。
(ア)世界各地における人々の生活の特色やその変容の理由を、その生活が営まれる場所の自然および社会的条件などに着目して多面的・多角的に考察し、表現すること。
内容の取り扱い
(2)内容のBについては、次のとおり取り扱うものとする。
ア (1)については、世界各地の人々の生活の特色やその変容の理由と、その生活が営まれる場所の自然および社会的条件との関係を考察するに当たって、衣食住の特色や、生活と宗教との関わりなどを取り上げるようにすること。
◎当該教科で指導することが考えられる例
*世界の人々の衣食住などの生活や、同じ地域の過去と現在の生活の変化に着目し、世界の人々の生活や環境の多様性が理解できるようにします。
◎他教科などとの関連
*技術、家庭科(家庭分野)で、取り上げた地域の食材を用いた和食の調理実習を通して、地域の食材を生かした調理を工夫することができます。