発達栄養学170 理科教科での食に関する指導・中学校2

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
〔各学年の食に関連する内容〕
【第2分野】
(ア)食に関連する内容
(3) 生物の体のつくりと働き
生物の体のつくりと働きについての観察、実験などを通して、次の事項を身に付けることができるように指導する。
ア 生物の体のつくりと働きとの関係に着目しながら、次のことを理解するとともに、それらの観察、実験などに関する技能を身に付けること。
*生物と細胞
生物の組織などの観察を行い、生物の体が細胞からできていること、および植物と動物の細胞のつくりの特徴を見いだして理解するとともに、観察器具の操作、観察記録の仕方などの技能を身に付けること。
(ウ)動物の体のつくりと働き
*生命を維持する働き
消化や呼吸についての観察、実験などを行い、動物の体が必要な物質を取り入れ、運搬している仕組みを観察、実験の結果などと関連づけて理解すること。また、不要となった物質を排出する仕組みがあることについて理解すること。
*刺激と反応
動物が外界の刺激に適切に反応している様子の観察を行い、その仕組みを感覚器官、神経系および動物器官のつくりと関連づけて理解すること。
イ 身近な植物や動物の体のつくりと働きについて、見通しをもって解決する方法を立案して観察、実験などを行い、その結果を分析して解決し、生物の体のつくりと働きについての規則性や関係性を見いだして表現すること。