発達栄養学172 理科教科での食に関する指導・中学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
(イ)当該教科で指導することが考えられる例
*食べ物の中の栄養分や栄養分の吸収の仕組みについて理解できるようにします。
*代表的な消化酵素の働きについて理解し、消化の仕組みについて考察すること。
*消化によって得られた栄養分は血液によって体中に運搬されることを理解し、食べ物と血液との関係について考察できるようにします。
*動物によって食べ物や、その摂取の仕方が異なることから、動物と食べ物との関係について多面的に理解を深めるようにします。
*生命の連続性(生物の成長と殖え方、遺伝の規則性と遺伝子、生物の種類の多様性と進化)についての学習を通して、生命の連続性に食が関連していることについて考察できるようにします。
*食物連鎖の学習を通して、生物同士は食べ物でつながっていることについて理解を深め、生物と食べ物との関係について多面的に考察できるようにします。
*菌類や細菌類などの微生物が生物の遺体や排出物中の有機物を分解して無機物にし、それを植物が利用していることを調べることを通して、自然界における生物相互のつながりや物質の循環などについて考察できるようにします。