文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
(ウ)実践事例
①単元名
「生物の体のつくりと働き」
②目標
*細胞レベルで見た生物の共通点と相違点に気づかせ、生物と細胞、植物と動物の体のつくりと働きについての特徴を見いだして理解させるとともに、それらの観察、実験などに関する技能を身に付けさせる。
*身近な植物や動物の体のつくりと働きについて、見通しをもって解決する方法を立案して観察、実験などを行い、その結果を分析して解釈し、生物の体のつくりと働きについての規則性や関係性を見いだして表現する。
*生物の体のつくりと働きを総合的に理解することを通して、生命を尊重する態度を育成する。
③食育の視点
消化の実験や食べ物の栄養分や栄養分が吸収される仕組みの学習を通して、動物の体には必要な物質を取り入れる仕組みがあることを観察や実験の結果と関連づけて捉え、ヒトの生活のエネルギーとなる栄養について理解を深める。〈食事の重要性〉〈心身の健康〉
④指導計画 (ウ)動物の体のつくりと働き ア 生命を維持する働き(全12時間)
*食べ物の栄養分は、どのように体に取り込まれるか調べる(3時間)
*胃、腸などの消化器官と消化液について調べる(3時間)
*排出の仕組みについて調べる(2時間)
*呼吸の働きについて調べる(2時間)
*血液の働きについて調べる(2時間)
⑤展開例
*本時のねらい
・動物が生きるために必要な物質を取り入れ、吸収している仕組みを捉える。
・食物に含まれる主な栄養分と、その働きについて捉える。