発達栄養学177 生活教科での食に関する指導・小学校3

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは生活の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
イ 当該教科で指導することが考えられる例
*児童が家庭での食に関わる自分の生活、例えば家族と一緒に食事をしたり、料理の手伝いなどをしたりしたことを振り返ります。その際、絵日記やカルタなどに表すことを通して、食事の喜びや楽しさに気づくようにします。
*食べ物の好き嫌いが減り、給食で食べる量が増えたことに気づいたり、料理の手伝いに挑戦したりして、食事の楽しさや自分の成長に気づくようにします。
*季節の変化と関わりをもつ地域の伝統行事などについて調べたり参加したりすることを通して、郷土食や産物について親しみをもつようにします。さらに名産物を活かした表現活動(名産物の歌やおどり、紙芝居、劇の創作など)を行うことで、地域への愛着を深めるようにします。
*地域探検で出会った地域の人々との交流から野菜を育て、それらを使ったおすすめ料理を作り、会食を楽しんだりする会を計画します。楽しかった活動を振り返り表現する活動を通して、植物への興味・関心を高め、それらが命をもっていることや成長していること、食べ物の大切さに気づくようにします。