発達栄養学190 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・小学校10

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
〔主な学習活動〕
*自分の日常生活を振り返り、休日の昼食について問題点を見いだし、課題を見つける。
・野菜が少ないな。
・給食と比べると、食品の数が少ないな。
・休日は栄養のバランスがとれていないな。
*各自が自分の課題を基に、米飯、みそ汁に主菜、副菜を組み合わせ、「休日ランチ」の献立を作成する。
*「休日ランチ」の献立を考えよう。
・主菜を絵カードの中から選ぶ。
・これまで学習した、ゆでたりいためたりするおかずやデジタル教材を活用して副菜を考える。
〔指導上の留意点〕
*事前に自分の食生活調べを行わせ、児童が各自の問題を見つけられるようにする。食事調べを行う際には、プライバシーには十分配慮する。
*献立は、食品の組み合わせに重点を置いて主に栄養のバランスを中心に考えさせるが、色どりや味のバランスも大切であることに気づくことができるようにする。
*主菜、副菜どちらも考えることが難しい場合は、数種類の主菜の絵カードを教師が準備し、その中から児童に選ばせ、副菜のみを考えられるようにする。
*栄養教諭が、食品の組み合わせや休日の昼食としてふさわしい料理について説明し、米飯とみそ汁に合う、ゆでたりいためたりしたおかずにどのような料理や食品を加えればよいかを助言する。
*調理カードやデジタル教材を活用して日常食によく用いられる簡単な料理を例示したり、地域の食材を用いた料理について説明したりする。