文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
ウ 分野の食に関連する内容(家庭分野)
(ア)食に関連する内容
B 衣食住の生活
次の(1)から(7)までの項目について、課題をもって、健康・快適・安全で豊かな食生活、衣生活、住生活に向けて考え、工夫する活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
(1)食事の役割と中学生の栄養の特徴
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア)生活の中で食事が果たす役割について理解すること。
(イ)中学生に必要な栄養の特徴がわかり、健康によい食習慣について理解すること。
イ 健康によい食習慣について考え、工夫すること。
(2)中学生に必要な栄養を満たす食事
ア 次のような知識を身に付けること。
(ア)栄養素の種類と働きがわかり、食品の栄養的な特徴について理解すること。
(イ)中学生の1日に必要な食品の種類と概量がわかり、1日分の献立作成の方法について理解すること。
イ 中学生の1日分の献立について考え、工夫すること。
(3)日常食の調理と地域の食文化
ア 次のような知識および技能を身に付けること。
(ア)日常生活と関連づけ、用途に応じた食品の選択について理解し、適切にできること。
(イ)食品や調理用具などの安全と衛生に留意した管理について理解し、適切にできること。
(ウ)材料に適した加熱調理の仕方について理解し、基礎的な日常食の調理が適切にできること。
(エ)地域の食文化について理解し、地域の食材を用いた和食の調理が適切にできること。
イ 日常の1食分の調理について、食品の選択や調理の仕方、調理計画を考え、工夫すること。