現状を超えて飛躍することは「ブレイクする」と表現されることがあります。これはブレイクスルー(breakthrough)から来た言葉で、進歩、前進、障壁となっているものを突破することを意味しています。
ブレイクがついた食事に関する言葉というとブレックファスト(breakfast)があげられます。これは朝食を指しています。ファストではなくファーストと記載されることが多いのですが、fastの読み方はファストです。fastは通常は速いことを指しています。外食産業はfastfoodと呼ばれますが、これもファーストフードと記載されがちです。
同じ食事に関する言葉であっても、breakfastのfastは絶食や断食を指しています。ファスティング(fasting)は、まさに断食を指しています。夕食を食べ終えてから朝食までの絶食状態から抜け出して初めて食べるのが朝食で、breakfastで意味が合っているわけです。
絶食は食物を断つことですが、ずっと食べずにエネルギー源を断つわけにはいきません。検査を受ける前の絶食は半日もしくは1日、食べないようにすることです。ファスティングは、必要な栄養素と水分を摂り、通常の食事をしないことを指しています。
空腹状態を脱して、1日を始めるためのエネルギー源を得る重要なタイミングの朝食であるのに、これを抜いている人は少なくありません。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が脳の中で充分に保持されるのは15時間ほどです。夕食を19時に食べ終えて、朝食が翌日の7時なら12時間の空腹時間で、まだ3時間の余裕があります。ところが、朝食を抜いて12時に昼食を食べるとすると17時間となって2時間ほど不足する時間ができます。
これでは脳の働きが低下するだけでなく、脳は全身の働きをコントロールしていることから全身の機能低下を起こすことにもなりかねないのです。