発達栄養138 幼児期の栄養・食生活の状況

「幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド」の中から、幼児期の栄養・食生活の状況について紹介します。これは平成27年度乳幼児栄養調査結果に基づいて発表されたものです。

1)子どもの発育・発達・健康について
(1)子どもの肥満度・保護者の子どもの体格に関する認識
肥満度から見た体格は、9割以上が「ふつう」とされていますが、肥満度がふつうの子どもの保護者の約3割、肥満傾向・やせ傾向の子どもの保護者の約4割は子どもの体格に認識の相違があります。

回答者は2〜6歳児の保護者です。

幼児身長体重曲線を用いた評価によると、肥満度は、ふつう(肥満度±15%)の子どもの割合が92.4%で、ふつうより肥満度が高い(肥満度+15%以上)子どもの割合が4.9%、ふつうより肥満度が低い(肥満度−15%以下)の子どもの割合が2.7%となっていました。

肥満度がふつうの子どもについて、保護者の子どもの体格の認識も「ふつう」と一致している割合は69.8%で、約3割の保護者は子どもの体格の認識に相違がありました。(太っている0.8%、少し太っている8.9%、ふつう69.8%、少しやせている15.9%、やせている4.4%)

また、ふつうより肥満度が高い子どもで保護者の認識が一致している割合は63.4%(太っている12.5%、少し太っている50.9%、ふつう33.9%、少しやせている1.8%、やせている0.9%)、ふつうより肥満度が低い子どもで保護者の認識が一致している割合は60.3%(太っている1.5%、少し太っている38.2%、ふつう30.9%、少しやせている29.4%)であって、約4割の保護者は子どもの体格の認識に相違がありました。