子どもが学習に使用するテキストはカラフルなものが目立ちます。教科書よりも市販のサブテキストは、書店で手に取ってもらいやすく、図書館に置いてあっても目立ちやすいということもあって、多彩な色が使われています。
注意を呼びかける色である赤は、よく使われます。同じ赤色の種類であっても、通常の赤色から金赤と呼ばれる鮮やかで、輝いて見える赤色まで、いろいろな段階がある中で、子どものための書籍では大人でも眩しく感じるような金赤が多く使われています。
感覚過敏の一つの視覚過敏がある場合には、鮮やかな赤色は見えにくいことがあり、中には気分が悪くなる、頭が痛くなる、視覚が乱れてふらつくということもあって、色のために集中して勉強できなくなるという例も少なくありません。
三原色の赤、青、黄に強く反応する子どもが多い傾向があり、このうちの一つに過敏に反応することが多いものの、中には全部の色に反応する例もあり、色付きの書籍に拒否反応も起こります。
そのような場合には補色を使うと見えやすくなることから、以下の方法が視覚過敏対策としてあげられています。
・赤なら青、青なら黄という補色のメガネをかける
・すべての色が見えにくいなら偏光レンズを使う
・薄い色がついた透過性のある下敷きを使って色の刺激を減らす
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕