子どもを成長させるには、栄養が重要です。発達障害児の場合には、特に心身に負荷がかかり、脳の機能のために多くのエネルギーを作り出さなければならないだけに、特にエネルギー代謝のための栄養素が必要になります。そのことはわかっていても、充分な栄養摂取ができないという家庭があることも、食品を自由に選べないという家庭があることも理解しています。
貧困対策と食品ロスの両面から、フードバンク、フードドライブが盛んに取り組まれるようになってきました。フードバンクは企業や団体からの食品の寄付、フードドライブは個人からの食品の寄付を基本的には指しています。この活動が充実している地域では、家庭での食事が不足するようなことがなくなることが期待されていますが、食べるものがあっても、それが望むようなものでない、避けたい食品であることもあります。
アレルギーがある子どもにアレルギー物質が含まれる食品を配布されても、これを食べることはできません。農薬が残留している野菜や果物など、食品添加物が多く使われた(もしくは安全性に疑問が抱かれている)加工食品は、配布されたとしても廃棄されることにもなります。そのようなことがないようにするには、フードバンクなどを運営する人も寄付する人も、これらの情報は知っておく必要があります。
これと同時に、事実とは異なる過剰な反応がないように、配布される人にも食品の安全性に関する情報を知ってもらうように、食品の選び方や農薬を除去する洗い方、加工の仕方などを学ぶ機会を作ることも必要です。
さらに、有害とされる物質を摂取したときに、これを排出するためのデトックスの方法を学ぶ講習も開催すべきだと考えます。このような学ぶ機会は、講習が可能なフードバンクの団体などが実施するだけでなく、多くの団体が講習を実施できるように情報発信や講習の体制を作ることも重要になります。
私たちは、その情報をもって、フードバンクの支援を行っていきます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)