発達障害サポーター52 自分勝手ではなく自分本位が重要

発達障害児の支援には、発達障害児支援施設で実施される機能訓練もあれば、発達障害の中でも大きな問題とされている学習面での支援もあります。どちらも実施する人が信念に基づいて、ブレることなく運営をし続けることが大切で、誰にも同じように支援をして、できれば同じ結果が得られる、つまり発達障害の改善につながることが期待されます。
自分の子どもを安心して預けて、信頼して通わせることができる施設とその運営者は、ブレない、しっかりとした考えを持っている人であってほしいと願われていて、まさに自分本位であることが重視されます。自分本位というと、自分勝手と勘違いされることがあります。
自分本位は、自分を中心に物事を考えることで、正しい発想であれば、その人が自分を大切にして行動するのは身勝手でなくて、世の中のためを思ってのこととなります。それに対して自分勝手というのは、他人のことを考えずに自分のことだけを考えることを指していて、自分中心ということでは同じであっても、それに続いて他人のことを考えないというのが付け加えられています。
物事を勢いよく、大きく前進させるためには、周囲の意見を聞きすぎてはいけないこともあります。“聞く力”を強調して国のトップに上り詰めた人もいますが、聞いているうちに決断ができなくなる、タイミングを失うということがあるのも事実です。しかし、周囲の意見を聞き、それを受け入れるかどうかの判断を後になってするというのは大切なことで、その判断基準として“他人のことを考える”ということを忘れてはいけないはずです。
自分勝手な人が、なぜ他人のことを考えないのかということを、その性格から考えてみると、「自分の考えを変えたくない頑固さ」、「感情の起伏が激しい」、「周りの意見に耳を傾けることは相手に負けたという気持ちになる勝気・負けん気」という共通点がみられます。
そんなこだわりがなくて、他人のことを考えて行動する自分本位の活動ができるように、もっと発達障害児支援施設、学習支援塾などを応援する人が増えていくことを願っています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)