子どもの発達支援には多くの知識と知恵を伝え、実生活で活かせるようにするシステムの構築が重要であり、その目標に向かって、各地域で広く健康づくりに関わっている医師、保健師、看護師、介護福祉士、薬剤師、管理栄養士、運動指導者などの専門家が集うことが求められています。そして、専門知識の組み合わせによって、地域における包括的な支援が実施できるような環境づくりも強く求められています。
子どものための地域包括ケアを実践するためには、地域で活動する実績がある社会福祉法人(福祉施設)、医療法人(医療機関)との連携が重要となります。そして、これらの全国に先駆けた活動をしている社会福祉法人と医療法人との連携をはかることによって家族を支える活動を現実化させることができると認識しています。
地域包括ケアは在宅の高齢者を地域で支えるための仕組みとして始まり、医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステムで、各自治体に地域包括支援センターが設けられています。高齢者を抱える家族に対して相談業務と介護予防のための援助が行われていますが、病児、障害児、発達障害児のための地域包括ケアはまだ充分とはいえない状態となっています。
この支援が必要な子どものための地域包括ケアシステムの構築を目指して、日本メディカルダイエット支援機構は広く地域包括ケアに関わる団体と連携して、必要とする情報が家族に届けられる仕組みの構築に取り組みます。
子どもの地域包括ケアのために連携先として、全国規模の職能団体の地域の団体と接触をして、それぞれの団体との交流、情報取得に加えて、広く子どもの地域包括ケアに関わる団体が人材と情報の交流によって、それぞれの専門分野の研究成果と情報を組み合わせて、子どもの地域包括ケアのための情報を生み出す活動にも着手します。
この活動をシステム化して進めるためには、ヘルスケア産業や健康経営に取り組んでいる企業などの理解と支援も必要であり、職能団体や研究者の研究・実践内容を取りまとめて、その情報と支援の受け手である各対象者のもとに的確に届けられる体制を整える必要があります。この構想を実現させるために、各団体の協力を得て地域包括ケアの研究を進めて、同じ考えのもとに結集したメンバーによってスピード感をもって進めていくことが重要だと認識しています。