自閉症スペクトラム障害の成長期の特性について紹介します。前回の幼児期の特性と見比べると、より特性が理解しやすくなります。
*場にそぐわない発言や失礼な発言など思ったことを口に出す
*初対面の人であってもなれなれしい態度で接する
*相手の気持ちを理解し、共感することが難しい
*明文化されていないマナーやルール(暗黙の了解)を理解することが難しい
*日常会話であっても文語体の堅苦しい表現を使う
*相手の表情などの非言語情報から相手の気持ちを汲み取ることが難しい
*言葉を文字通り受け取り、冗談を真に受ける
*相手の返答を待たずに自分の話したいことだけを一方的に話す
*臨機応変な対応が苦手で急な予定の変更や突発的な出来事に適応しづらい
*独特のこだわりがあり、その秩序が乱れると混乱する
*抽象的な話や家庭の話が理解しづらい
*二つ以上のことを同時に実行することが苦手
このような自閉症スペクトラム障害がある子どもへのアドバイスとして、以下のことがあげられています。(鳥取県「発達障がい啓発ハンドブック」より)
*叩いたり、怒鳴ったり、追いつめたりして叱るのは逆効果
*長い文章より簡潔で短い文章にする
*抽象的な言葉よりも具体的な言葉で伝える
*言葉だけで難しい場合は、その人にわかる手段を使って伝える
*否定的でなく、肯定的に伝える
*予定などは事前に伝えておく