前回に続いて、問題行動の分類を紹介します。
3)注目欲求
周囲の子どもや家族、保育士、教師、講師などに注目してほしいという欲求から問題行動を起こすことがあります。友達を叩いたり、物を投げたことによって注目されたことが問題行動を繰り返す要因になります。
学習障害がある場合には、学習に集中できず、取り残されている感覚から不安や苛立ちがあり、これを解消するために注目を集める行動が起こされます。
貧乏ゆすり、机を叩く、物を落とすといったことだけでなく、机や壁に頭をぶつける例もみられます。これも以前に注目され、教師などによって解消された経験があることから繰り返させ、エスカレートさせていくことにもなります。
4)感覚刺激の強化
問題行動を起こして回避や注目をされたことだけでなく、問題行動によって生み出された刺激が快感となり、さらに問題行動を起こす循環に陥ることがあります。
周囲に目立つように手を動かす、声を出す、咳をする、唾液を出し入れする音をさせるという行動は不安や退屈さを紛れさせるという感覚刺激があり、それが強化されることによって行動を繰り返すようになります。
問題行動とされる自己刺激行動を起こすことによって外からの刺激を妨げ、自分を守ろうとする場合にも強化がみられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕