注意欠陥・多動性障害を理解するために、前回の不注意、多動性に続いて衝動性について列記していきます。
◎衝動性
*衝動性が抑えられず、ささいなことで手を出したり、大声を出す
*突然動き出すので周りの人や物にぶつかる
*身体接触を求めてくるとき、力やスピードの加減がわからずに勢いよくぶつかってくる
*相手の話に興味を持つと横から割り込む
*順番を待つのが難しい
*ゲームや競争で一番にならないと気が進まない
*遊びで負けそうになるとルールを勝手に変える
*質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう
*嫌なことをやられたと思った瞬間に、すぐ手が出てしまう
*乱暴な子、反抗的という目で見られやすい
*目先の楽しみや利益に目が行きやすい
このような注意欠陥・多動性障害がある子どもへのアドバイスとして、以下のことがあげられています。(鳥取県「発達障がい啓発ハンドブック」より)
*注意を高めて集中力を持続させる環境をつくる
*注意や興味を引きつけたり、気づくきっかけを増やす
*多動や衝動的な行動を感情的に叱るのは逆効果
*ほめること、認めることが効果的