子どもの発達障害があることがわかったとき、父親側の祖父母が母親を責めるような態度をとることがあります。それは発達障害の特徴をわかっていないからのことですが、「自分の娘は悪くない」と言って守ってくれるはずの母親側の祖父母までが責めるほうになってしまうことも起こっています。
子どもの健康状態は誕生してからの栄養状態だけでなく、母親の妊娠中の栄養状態が影響することは以前から知られていました。今では研究が進み、妊娠前からの栄養状態も影響することがわかってきました。
今の女性の初産の平均年齢は30.9歳で、親元を離れて生活するようになってから10年ほどは自分の責任で食事をすることになります。そのときの食生活の傾向は、親元で暮らしていたときに身につけられることが多いので、親(子どもにとっては祖父母)の食事や栄養に対する知識と考え方が影響を与えます。
将来のことを考えて、しっかりと娘に健康のこと、食事のこと、栄養のことを教え、その考えが先々に伝わっていくようにするのは非常に重要ということですが、そのことに気づいていない人が多いのは事実です。
孫の健康を考えたら、娘にしっかりと知識を伝えるために、自分の食生活を見直し、しっかりとした食事をすることが大切になってくるはずですが、現状の日本人の食生活の実態を見ると、自信を持って伝えられるような食事内容なのか、という疑問もあります。
疑問を抱いているだけではいけないことで、もしも親から食事の大切さを伝えられていなかった女性がいても、そういったことを学べる場を設けることも、発達支援では重要になってくるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕