発達障害支援4 性格的発達障害?

東京にいたときに理事を務めていた日本健康スポーツ連盟の理事長からの紹介で、認知症の専門医の取材をしたことがあります。連盟の理事長と専門医は、スポーツによる認知症の予防への取り組みを検討していて、それには私が経験してきた臨床栄養やサプリメント科学、予防医学が役に立つのではないかとの思いでの紹介でした。
そのときに専門医の先生から、私の活動について「性格的発達障害」という評価をされました。そのときには、今のようには発達障害児や保護者と直接触れ合う機会はなかったので、理論的な話として聞くだけでしたが、一つに絞った仕事をするのではなくて多方面のアプローチをしないと気が済まないのは注意欠陥・多動性障害と同じで、一つのことに取り組むときには徹底的に集中するのは自閉症スペクトラム障害と同じだという評価でした。
一点集中で成果が出るまで頑張るけれど、ある程度のことがわかると飽きてしまい、他のことを始めるということで、要は気が多いということでした。
そのことは指摘されるまでもなくて、研究全般の評論家であり、ジャーナリストでもあった身からすると当たり前のことで、一つの成果を得ることだけに突っ走っていたら他が見えなくなってしまいます。何が本業かわからないから、評論家やジャーナリストという便利な肩書きがつけられるのです。
性格的発達障害の特性は岡山に移住してからも変わらず、東京にいたときに引き受けていた団体の役員(理事や評議員)は続けていました。私が代表の日本メディカルダイエット支援機構の情報収集と情報発信は以前よりも増えてしまいました。岡山では発達障害児支援のNPO法人と学習障害児支援の一般社団法人で監事となり、新たに設立された(というよりも設立を進めた)発達障害児の保護者支援のNPO法人でも監事となりました。
隙間の時間を見つけては、発達栄養の講習テキストをコツコツと書いてきて、発達障害・学習障害を栄養面でサポートするためのテキスト原稿も200ページ(A4サイズ)まで増えてきました。
原稿を書いていても、次のテーマが浮かんできて、そのことを考えながら原稿を作り続けるという状態で、講習で講師を務めているときに思いついたことがあると話しながらプランを考えるということもしています。こんな脳の使い方が、いつまでできるのか、それが楽しみなのも性格的発達障害の為せる技なのかもしれません。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)