「盗まれない知識をつけろ」ということが盛んに言われた時代があります。日本メディカルダイエット支援機構の理事長が子どものころに、勉学のモチベーションを高めようとして周囲のお年寄りが口にしていたことです。一生懸命に働いて買った高級品は泥棒に入られたら簡単に持っていかれてしまうけれど、頭の中に詰め込んだものは盗まれることはない、というような意味です。
とにかく盗まれないものを頭に詰め込むように頑張ろうと当時の子どもは思って勉強に励んだようですが、この話を今の時代に聞くと、そんなに簡単に家の中に泥棒が入ってくるほどセキュリティーが甘かったのか、そんなにも身近に泥棒の被害に遭う人が多かったのか、誘拐されたら頭の中ごと盗まれてしまうのではないか、という疑問だらけかもしれません。
教訓のような話は、社会情勢や生活環境などが異なると通じなくなる、という例の話をするときに、このことを引き合いに出しています。頭の中にインプットしたままでは役に立たないので、アウトプットして文章やパソコンデータなどにして使えるようにするわけですが、この状態になると盗もうと思えば簡単に盗むことができます。インターネット上にアップした文章は、いくらコピーできないように処理されていても、これを見ながら文章ソフトで新たに打ち込めば、わざわざ盗みに行く時間と手下をかけなくても自分のモノのようにすることも、他で稼ぐこともできます。
一時期“まとめサイト”が流行ったときに、ライターが他のサイトの文章を使って、勝手に作文して、もともとの意味とは異なる、盗まれたほうからすれば滅茶苦茶な文章にされたと怒るようなことがありました。日本メディカルダイエット支援機構もホームページの文章だけでなく、複数の講習テキストの内容も、いかにも自分たちのオリジナルといった使われ方をして、役に立たない文章どころが、世の中に害をなす間違い情報に使われたこともあります。
初めのときこそ、苦情を入れて削除させたり、知人を通じて情報サイトそのものを閉鎖に追い込んだこともありました。今では盗んだほうよりも、盗まれたほうが悪いと言われた時代になっていると認識して、これまで以上に役立つ文章を提供して、それも役立つ人に直接届けられるようにして、このホームページの文章が盗まれても私たちと関わる方々には被害がないように努めています。