厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。
以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「運動、食事等の生活習慣と睡眠について」の「よくある質問と回答」の続きを紹介します。
〔よくある質問と回答〕
Q 仕事・アルバイトのために夕食の時刻が遅くなってしまいますが、対策はありますか?
A 遅く夕食は眠りを妨げるだけでなく、朝食欠食にもつながり、睡眠・覚醒リズムを乱す悪循環を招きます。夕食を2回に分けて食べる分食(おにぎりなどの主食を夕方に摂り、帰宅後の遅い時間におかずなどの副食を軽く摂る)は、体内時計が乱れにくく、夜間の睡眠への影響も比較的小さいといわれています。
Q 睡眠改善のためにおすすめの食事はありますか?
A 海外の研究では、食事パターンと睡眠の質に関するいくつかの報告が存在し、その代表的なものに地中海食パターン(魚、野菜、果物、ナッツ・豆類といった食品を中心とした構成)がありますが、現時点で睡眠の質改善に寄与する個別の食品等は特定されていません。そのため、必要な栄養素を摂取できるよう、主食・主菜・副菜を中心に様々な食品を取り入れ、バランスの良い食事パターンを構築することをお勧めします。
Q 毎日のように運動しており、まずまず睡眠で休養がとれていると感じていますが、良いう睡眠を得るために運動について気をつけることはありますか?
A 日中の適度な身体活動は長期的な健康維持だけでなく、良い睡眠を得ることにも役立ちます。昼間の身体活動量が増えると、夜の眠りは深く、長くなる傾向があります。ただし、整形外科的な障害や転倒、持病の悪化などのリスクがある場合には注意が必要です。運動は一人でもできますが、地域の集まりなどに参加して仲間と一緒に行う運動も、良い睡眠につながります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕