厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。
以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「睡眠と嗜好品について」の「カフェイン」(3回)を紹介します。
〔カフェイン〕
「夕方以降はカフェインを控えめに」
カフェインが睡眠に及ぼす影響には、摂取量とともに、摂取時刻(タイミング)も関わります。前述のカフェインの血中半減期からは、19時に100mgのカフェインを摂取すると、24時間になっても50mg分のカフェインが体内に残存するため、睡眠に悪影響を与える可能性が生じます。
18〜65歳までの成人を対象とした系統的レビューでは、カフェイン摂取量が107mgを超過すると、摂取時刻が就寝時刻の約9時間前であっても、夜間の睡眠に影響し、カフェイン摂取量が217.5mgを超過すると、約13時間前の摂取であっても夜間の睡眠に影響することが示されています。
そのため、良質な睡眠の確保の観点からは、カフェインの摂取総量を減らすとともに、夕方以降はカフェイン含有食品・飲料の摂取は控えることが推奨されます。
なお、茶類のカフェインは茶葉(チャノキ)に含まれるため、茶葉を使用していない麦茶、そば茶、黒豆茶、とうもろこし茶、その他カフェインを含まないハーブティーなどに置き換えるのも良いでしょう。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕