睡眠ガイド57 妊娠・子育て・更年期と良好な睡眠について/よくある質問と回答2

厚生労働省から、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」が発表されました。

以下に、「健康づくりのための睡眠ガイド2023」の「妊娠・子育て・更年期と良好な睡眠について」の「よくある質問と回答」の続きを紹介します。

〔よくある質問と回答〕
Q 妊娠してから、夜寝ているときにこむらがえりが起こるようになりました。良い対処法はありますか?

A 睡眠中にこむらがえりが起こると、突然目が覚め、痛みで眠れなくなることがあります。こむらがえりは、妊娠後に妊娠週数が増加するに伴って出現率が高まり、妊娠後期には70%の妊婦がこむらがえりを経験します。現時点では有効な治療法は確立されていませんが、局所をマッサージしたり、温めたり、伸ばしたりすることで緩和することができます。症状が改善しない場合は、医師に相談してください。

Q 息子が小学生ですが、夜中眠っているときに寝ぼけて泣き出したり、寝言を言ったりすることがあります。病院で診てもらう必要はありますか?

A こどもの睡眠中の異常行動は、年齢とともに自然に消失するケースがほとんどですので心配しすぎなくてもよいでしょう。ただし、睡眠が不足したり、生活が不規則になると、睡眠中の異常行動が増えますので、規則正しく十分な睡眠時間を確保することが大切です。

Q 夜間の授乳や夜泣きの際に、気をつけることはありますか?

A 夜中、お子さんが途中で目覚めたときに、部屋を明るくしたり動き回ったりすると、再度寝つくのにかえって時間がかかることがあるので注意が必要です。こどもは、大人よりも光の影響が強いことがわかっています。小さなこどもの場合、真っ暗で眠るのが怖いというケースもあるかもしれませんが、寝室の照明をつける場合でも、照度は落とすようにしましょう。

Q 毎月月経(生理)前に眠くて仕方がありません。女性特有の睡眠はあるのでしょうか?

A 月経直前には、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの分泌が急激に高まることにより、眠気が生じることがわかっています。このように、月経周期に伴う女性ホルモンの変動により睡眠は影響を受けますが、その他にも妊娠期、更年期などで、女性は男性よりも睡眠への性ホルモンの影響が大きいことが知られています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕