細胞のミトコンドリアに脂肪酸を通過させる重要な役割をL‐カルニチンはしています。
日本人の平均的な食生活から1日のL‐カルニチンの摂取量は80mgと推定されています。L‐カルニチンは肉類に多く含まれ、中でも羊肉は多くなっています。100gあたりで比較すると、マトン肉は208mg、ラム肉は80mg、牛肉(ヒレ肉)は60mg、豚肉は35mgとなっています。牛肉を100g食べたとしても平均的な80mgにしかならないということです。
L‐カルニチンは1日に200mgは必要とされていますが、安全な摂取量は体重1kgについて20mgとされています。体重が50kgでも1日に1000mgを摂って大丈夫ということになります。60kgの人なら1200mg、70kgの人なら1400mgを摂ってもよいわけです。
サプリメント製品に含まれているL‐カルニチンの量を見てみると、500〜750mgとなっています。これは主成分をL‐カルニチンとしている製品で、いろいろな代謝促進成分と組み合わせているものは含有量が少なくなっています。20mg程度のL‐カルニチンしか含まれていないものもあります。
L‐カルニチン製品の多くは粒状となっていますが、750mg以上を1日分として加えるとなると、粒状では摂りにくくなります。それは味に問題があるからで、これ以上の量を摂るためには味覚の問題を解決するためにカプセルが使われます。カプセルなら味覚に関係なく摂って、小腸から吸収させることができるものの、価格面で高くなってしまいます。それでは売りにくくなるため、ライバル会社の価格を考えると、カプセルは使いにくいというのが健康食品業界の方向性です。
粒状で多くの量を入れるために、味の抵抗感が少ない品質の低いものを使っている例もあります。品質がよくて有効性が高いものを多く摂るためには、カプセルに成分が含まれているものを選ぶことがすすめられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕