全身の細胞の中でエネルギー産生を行うミトコンドリアの三大代謝促進成分はL‐カルニチン、α‐リポ酸、コエンザイムQ10です。これらは、すべての細胞の中でエネルギーを発生させると同時に、そのエネルギーが細胞の新陳代謝を高めることから、すべての栄養素、サプリメント、そして医薬品を活かすための基本中の基本となる成分となっています。
年齢を重ねるにつれて細胞の再生が遅くなり、老化が進んでいくのは、三大代謝促進成分が体内で減少していくためであり、エネルギーを作り出す代謝促進成分が不足することで、脂肪がエネルギーとして使われずに脂肪細胞の中に蓄えられていくようになります。
年齢を重ねていくにつれて太っていくのは、食べすぎや運動不足、筋肉が減ることによって代謝が低下することが大きな原因とされているものの、それだけではありません。脂肪と糖質からエネルギーを作り出す代謝促進成分が不足していることで、本来ならエネルギーとなって消費されるべきエネルギーが蓄積される脂肪に回ってしまった結果です。
三大代謝促進成分の合成ピークは20歳代前半で、年齢を重ねるほど合成量も体内の保持量も減っていきます。そのことが加齢による代謝の低下を起こす原因となっています。
エネルギー源を効果的に代謝させる方法によって余分な脂肪として蓄積されるものを、本来のエネルギーとして使うことができれば、全身の60兆個以上の細胞の一つひとつで発生するエネルギーを増やしていくことができるようになります。そして、細胞自体の活性化とともに、細胞の機能を高めることで他の細胞、他の器官を活性化させ、そして全身を活性化させることができるようになっていきます。
代謝を促進する成分を摂ることで多くのエネルギーが発生して、その原材料である脂肪酸などが減っていくということだけでなく、作り出したエネルギーによって細胞の中で起こる生化学反応が高まっていきます。細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中でしか使われない“地産地消”の形となっています。それぞれの細胞を正常に働かせるためには、どの細胞においても必要なエネルギーを作り出すことが大切になるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕