脂肪代謝促進研究9 L‐カルニチン製品の含有量の差

L‐カルニチンは肉類に多く含まれていますが、日本人の平均的な食生活から1日のL‐カルニチンの摂取量は80mgと推定されています。正常な代謝のためにはL‐カルニチンは1日に200mgは必要とされており、安全な摂取量は体重1kgについて20mgとされています。体重が50kgなら1日に1000mgを摂って安全だということになります。

食生活の洋風化が進み、肉食が増えている状況であっても、L‐カルニチンの摂取ということでは、まだ足りないことになります。といって、肉食を増やすのは、生活習慣病の予防・改善という意味では積極的にすすめられることではありません。

市販のサプリメント製品に含まれているL‐カルニチンの量を見てみると、500〜750mgとなっています。これは主成分をL‐カルニチンとしている製品であり、複数の代謝促進成分と組み合わせているものはL‐カルニチン含有量が少なくなっています。中には20mg程度しか含まれていないものもあります。

L‐カルニチン製品の多くは粒状となっていますが、750mg以上を1日分として加えるとなると、粒状では摂りにくくなります。それは味に問題があるからで、これ以上の量を摂るためには味覚の問題を解決するためにカプセルが使われます。

カプセルなら味覚に関係なく摂って、小腸から吸収させることができるものの、価格面で高くなります。それでは売りにくくなるため、ライバル会社の価格を考えると、カプセルは使いにくいというのが健康食品業界の現状です。

品質がよくて有効性が高いものを多く摂るためには、カプセルに成分が含まれているものを選ぶことがすすめられます。しかし、カプセルに充填されたL‐カルニチンが摂取できる製品は、まだ多くはありません。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕