「仕事が趣味」ということを働きすぎの言い訳ではなく、本気で言っている人もいます。仕事を生活のための稼ぎ、嫌なことでも給料のために頑張っているということではなくて、趣味のように楽しんでいる人がいます。できることなら定年退職をしたくない、“一生の趣味”として働き続けたいと願う人もいます。
その願いがかなえられればよいものの、多くの会社は定年延長をしても70歳までしか雇えないというのが現状です。それでも随分と長くなったもので、アニメのサザエさんのお父さんの波平さんは定年間近という設定で、その年齢は54歳です。原作の漫画が掲載されていた時代(1946年から連載)には、定年は50歳が普通で、大手企業だけが55歳定年でした。
その当時の男性の平均寿命は50歳を少し超えただけで、定年から過ごす期間は短いものでした。
今では60歳定年から65歳定年になり、2021年に制定された高年齢者雇用安定法では70歳までの延長が努力義務となっています。延長が難しい場合には他の会社への紹介、独立支援やNPO法人の設立支援などをすることが促進されています。
今年(2022年)の平均寿命は81歳を超えています。65歳定年なら15年、70歳定年でも10年もの期間があります。
働く期間が長い時代には、仕事の内容も多様化して、自分がやりたい仕事、趣味のように楽しんで続けられる仕事も増えてきました。退職後も考えて、もっと楽しみながら続けられる仕事を探し、それに取り組み、退職後も続けられるようにするのは、無理に始めた趣味よりも脳の健康寿命の延伸に役立つものと考えられています。

