脳の健康寿命61 先生や会長と呼ばれる立場になる

趣味を持つことは脳の健康寿命を延ばすために大切なことであり、グループや団体の役職をすることで脳の機能を保つことができるという健康報告が相次いで、高齢者を対象とした団体が多く作られるようになりました。
これに参加するのはよいことであっても、他の人に従うだけ、面倒なことは他人任せで楽しければよいというだけでは、脳の健康寿命を積極的に延ばすことはできないようです。責任感を持つことが大切で、さらに敬われる立場になると脳の機能も保ちやすくなります。
高齢者のグループなどでよく話題にのぼるのは、退職して急に肩書きがなくなることの寂しさです。これまでは会社や団体などの組織の中で部長などの役職で呼ばれ、尊敬される立場でもあったのに、退職後は個人の名前でしか呼ばれないというだけでなく、「○○ちゃんのおじいちゃん」といったように名前すら呼ばれないこともあります。
学校で先生をしていた人は、尊敬の意味も含めて「先生」と呼ばれることがあり、退職後も教育に関わる用事をしている人は、そのまま先生と認識されています。これは元教師だけではなくて、例えばただウォーキングをするだけでなく、ウォーキングの資格を取得して、まさに先生として教える、グループを引っ張っていくという人もいます。
健康の維持・増進を目的とした生涯スポーツでも資格認定はあり、趣味の範囲を大きく超えた華道や茶道などの教える立場でも、やはり先生と呼ばれる立場の人を輩出しています。民間の資格認定は大流行で、初級レベルの修了でも認定試験に合格すれば先生となります。
さらに資格認定者が地元で勉強や運動などを実践する会などを組織すると、その地域の会長となれます。会の活動範囲を狭くすることで、多くの会長や役員を作り出すという工夫をしているところもあります。このような工夫と、いつまでも活躍できるポジションの創出は、脳の健康寿命の延伸ということでも大切な手法となります。