三大七夕祭といえば、仙台七夕祭・宮城県(仙台市)、湘南ひらつか七夕まつり・神奈川県(平塚市)、一宮七夕まつり・愛知県(一宮市)があげられますが、三番目に清水七夕祭り・静岡県(静岡市)があげられる場合もあります。
大きなお祭りには曳山を売り物にしているものが全国にあります。曳山は山鉾、屋台、だんじり、山笠、太鼓台などの山車を引いて回るお祭りですが、三大曳山祭は祇園祭・京都府(京都市)、高山祭・岐阜県(高山市)、長浜曳山祭・滋賀県(長浜市)があげられます。三番目に秩父夜祭・埼玉県(秩父市)があげられることもあります。
山鉾巡行で有名な祇園祭は京都祇園祭とも呼ばれる八坂神社(京都市東区)の祭礼で、八坂神社は祇園社とも呼ばれます。これは八坂神社が神仏習合の時代に比叡山に属した祇園社と呼ばれていたことに由来します。
高山祭は日枝神社例祭の春の山王祭、櫻山八幡宮例祭の秋の八幡祭の総称です。長浜曳山祭は子供歌舞伎が有名で、長浜八幡宮の春の例祭に奉納されています。
三大勅祭と呼ばれるのは葵祭・京都府(京都市)、岩清水祭・京都府(八幡市)、春日祭・奈良県(奈良市)があげられます。勅祭は天皇陛下のお使いの勅使が派遣されて、直々に天皇陛下からのお供え物を供える祭典で、古い故実に則った姿をして奉納するものです。
葵祭は正式には賀茂祭と呼ばれる賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で行われる例祭です。平安時代には祭といえば賀茂祭を指したといいます。岩清水祭は岩清水八幡宮の例祭で、生きている魚鳥を放つ放生会によって平安と幸福を願う祭儀として始まりました。
岩清水祭は南祭と呼ばれ、これに対して賀茂祭は北祭と呼ばれています。春日祭は春日大社の例祭で、かつては申の日に開催されたことから申祭とも呼ばれます。
三大川祭は尾張津島天王祭・愛知県(津島市)、管絃祭・広島県(廿日市市)、天神祭・大阪府(大阪市)があげられますが、住吉祭・大阪府(大阪市住吉区)を三番目にあげる場合もあります。川祭は神輿の川渡しや船に乗せた楽車のお練りなどが行われます。
尾張津島天王祭は室町時代から続いている津島神社の例祭で、500個以上の提灯をまとった巻藁舟が宵祭と朝祭に計11艘が流れ進むものです。管絃祭は厳島神社の祭礼で、和船3艘を横に並べて1艘に組み、別の3艘で曳航するものです。
天神祭(大阪府)、ホーライエンヤ(島根県)と並んで三大船神事と呼ばれます。天神祭は大阪天満宮の祭礼です。大川に多くの船が行き交う船渡御が有名で、諸行事は1か月に渡って執り行われます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕