食品業界との関わりが食品や健康をテーマとした記念日に拡がっていく中で、2002年に健康食品・サプリメント業界には大きな転換点となる出来事がありました。それは厚生労働省が「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」の通知を出したことです。
これは、食品成分の機能と活用法について理解し、正しく情報を提供できるアドバイザリースタッフの意義と、習得すべき知識と養成方法について提案し、消費者に適切な情報を提供することを目指した制度です。
その検討委員として、アドバイザリースタッフ制度の構築に参加しました。
複数の団体が通知に従った養成制度を始めましたが、国立健康・栄養研究所のNR(Nutrition Representative:栄養情報担当者)の関連法規講習を担当しました。私が主任研究員を務めていた病院栄養管理HDS研究所の所長が日本臨床栄養協会の副会長であった関係から、同協会のサプリメントアドバイザー認定制度の構築にも参画しました。
両資格は合併され、現在はNR・サプリメントアドバイザーの資格認定講習となり、日本臨床栄養協会が運営しています。このほかに多くの団体が独自のアドバイザリースタッフの資格認定を実施していますが、NR・サプリメントアドバイザーと並ぶ内容として人気があるのは日本健康・栄養食品協会の食品保健指導士(健康食品販売事業者系)、日本食品安全協会の健康食品管理士(薬学系)です。
これらの団体は記念日を特別に設けてはいないものの、健康食品・サプリメントに関わる団体との連携によって、「カシスの日」(7月23日)、「キューテン(Q10)の日」(9月10日)、「トクホの日」(10月9日)、「ポリフェノールの日」(11月26日)、「EPAの日」(毎月30日)を支援しています。
私が理事長、L‐カルニチン研究の第一人者の王堂哲・工学博士が副理事長と務める日本メディカルダイエット支援機構では、エネルギー代謝科学と関連法規に特徴があるサプリメントスペシャリストの講習を、他の資格認定者の更新教育として実施しています。
〔記念日コンサルタント 小林正人〕