記念日を各業界が広報活動に使い始めたとき、これに目をつけた広告代理店が記念日の売り込みを始めました。記念日の広報活動は食品業界で盛んに行われ、初めは馴染みのある食品をピックアップして、語呂合わせで記念日を考え出していきました。
これは新規の語呂合わせの記念日ではないのですが、1月5日「いちごの日」、2月9日「肉の日」、2月29日「にんにくの日」、3月8日「サバの日」、3月10日「砂糖の日」、3月13日「サンドイッチの日」、4月23日「シジミの日」、4月29日「羊肉の日」、5月6日「コロッケの日」、5月7日「ココナッツの日」、5月27日「小松菜の日」、5月29日「こんにゃくの日」、6月4日「蒸しパンの日」、7月3日「七味の日」、7月4日「梨の日」、7月10日「納豆の日」、8月1日「パインの日」、8月3日「はちみつの日」、8月6日「ハムの日」、8月7日「バナナの日」、8月9日「ハンバーグの日」、8月17日「パイナップルの日」、8月29日「焼肉の日」、9月1日「キウイの日」、9月2日「牛乳の日」、9月6日「黒豆の日」、10月2日「豆腐の日」、10月4日「いわしの日」、10月12日「豆乳の日」、11月27日「いい鮒の日」、11月29日「いい肉の日」といったものがあります。
最良な日は、食品に関わる日で他に重なる日がないこと、他の記念日もないか有名な記念日がない日で、これを見つけて売り込むという手法です。
食品に関わる業界の出来事があった日、関連する人の誕生日にすることもあれば、一つの企業の設立の日を食品そのものの記念日にするという方法もあります。通常は、それぞれの業界の代表的な企業がやることですが、先にやったもの勝ちというところもあって、記念日を使って有名になった企業もあります。
有名な記念日に相乗りする方法もあって、そうめんの日(7月7日)に特徴的な製法を打ち出すために「手延べそうめん」とするような手法です。
〔記念日コンサルタント 小林正人〕