認知機能に関わる健康食品とメディカルダイエット

認知機能に関わる健康食品としては、脳神経の働きを助けて精神状態を安定させる脳神経伝達促進と、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖の脳細胞内での濃度を高めて脳細胞に有害となる乳酸の濃度を下げるブドウ糖濃度促進があげられます。
脳神経伝達促進作用のある成分はビタミンB群で、摂取タイミングは水溶性ビタミンであり、複合的に作用することから多くの栄養素を摂取する食事の前後に摂ります。
ビタミンB群のうちビタミンB₁は中枢神経や末梢神経の機能を正常に保ち、ビタミンB₆はたんぱく質の代謝に不可欠で、中枢神経の働きが正常に働くようにします。ビタミンB₁₂は神経細胞の合成を助けて神経系の働きを正常にする作用があります。これらのビタミンB群は複数が組み合わされることによって、より効果が高まります。
脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖で、ブドウ糖が脳細胞に取り込まれたあとには、細胞のミトコンドリア内でビタミンB群を用いて、エネルギー代謝が行われています。これによって作り出されたエネルギーによって、脳細胞が正常に働くようになります。
ブドウ糖濃度促進作用のある成分はイチョウ葉エキスで、摂取タイミングは他の成分に吸収が阻害されないように、空腹時に摂ります。
イチョウ葉エキスは、イチョウの緑色の葉の抽出エキスで、30種類以上のフラボノイドが含まれ、フラボノイドには、強い抗酸化作用があります。イチョウ葉エキスに特徴的なギンコライドには特に強い抗酸化作用があり、過酸化脂質による脳細胞の死滅を防ぐとともに、脳細胞内のブドウ糖の取り込みを進め、有害な乳酸の取り込みを抑えて脳機能を向上させます。ドイツでは有効性が医学的に確認された結果、アルツハイマー病対策の医薬品として認められています。